Apple Watchの転倒検出、電動バイク事故から数分以内に救急隊員を呼ぶ

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Apple Watch Series 4以降に備わった転倒検出はふだん必要とされない機能ですが、米サンフランシスコで交通事故に遭ったデザイナーがおかげで救急隊員をすぐに呼んでもらえたと報告しています。現地に拠点を置くデザイナーのウィリアム・バウト氏は今週の朝、電動バイクで職場に行く途中に車に衝突する事故に遭いました。ウィリアムさんは事故当時の記憶があまりありませんが、Apple Watchの転倒検出機能が知らないうちに自動的に911(緊急通報用電話番号)に電話をかけ、数分以内に救急隊員が駆けつけたとのこと。ハイテクはときどき素晴らしいと思えると感謝を述べています。

Got hit by a car this morning on way to work. I don’t have a lot of memories from the event but Apple Watch automatically called 911 (I was unconscious) and paramedics were within minutes. Technology truly feels amazing sometimes.

— William Bout (@williambout) January 10, 2020

ウィリアムさんが乗っていたバイクのタイヤ周りは少し曲がり、ヘルメットにも何かとぶつかった跡が残っており、重大な事故には至らずとも(本人が事故と同じ週にツイートしているだけに)それなりの衝撃が加わったことが窺えます。

@VanMoof Can we do something about that? pic.twitter.com/2qZpXgwtlB

— William Bout (@williambout) January 10, 2020

Apple Watch Series 4やSeries 5に搭載された転倒検出機能は、設定時やヘルスケアAppで年齢を設定していて、なおかつそれが65歳以上の場合のみ自動的に有効となります。つまり65歳未満(おそらく)のウィリアム氏は、手動で有効にしていたと推測されます。

本機能がオンになっていると、転倒が検出されてから1分間なんの動きもなかった場合は15秒のカウントダウン後、自動的に緊急通報サービスに着用者の位置情報も添えて連絡されます

転倒検出機能が搭載されていない、あるいは本機能を利用しなくても、サイドボタンを押したままにしておくとカウントダウンが始まり、それが終わると自動的に緊急通報用電話番号にかかります。ただしモバイルデータ通信に対応していないApple Watchでは、iPhoneが近くにあることが前提です。

そしてApple Watch Series 5(GPS Cellular)では、別の国や地域にいるときでも、現地の緊急通用サービスに電話ができます。その場合は緊急連絡先(指定した家族や知人など)には位置情報やテキストメッセージは送信されません。

Apple Watchの転倒検出機能はひとりで自宅にいて発作を起こした女性や、バスルームで意識不明となった男性が救われるきっかけになったこともあります。転ばぬ先の杖的に、身内に高齢者がいる方は、誕生日プレゼントに贈ってみてもよさそうです。

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