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Apple Watch Series 4以降に搭載されたECG(心電図)機能が人々の命を救ってきた例は数々報告されてきましたが、心房細動を検出する技術が特許侵害として提訴されたと報じられています。米ニューヨーク大学医学部で教鞭をとるジョセフ・ヴィーゼル博士は、先週ブルックリンの連邦裁判所にて、アップルを相手取った訴訟を提起しました。ヴィーゼル氏はApple Watchの心房細動検出が自分の取得した特許を使用しているとして、補償を求めています
ヴィーゼル氏は自らの発明が「連続した時間間隔からの不規則な脈拍リズム」を監視することにより、心房細動検出の「先駆的ステップ」をカバーしていると主張しています。実際、この特許は授与“>2006年3月にヴィーゼル氏に授与されており、「心房細動の可能性を判定する方法と装置」として登録されています。
ヴィーゼル氏によれば、アップルは「この訴訟を避けるために誠意を持って交渉することを拒否した」としたとのことです。さらに裁判ではアップルに使用料を払うこと、さもなくば許可なく自分の発明を使うことを禁じるよう求めています。
アップルは訴訟に関してはコメントしないのが恒例ですが、今回もBloombergの問い合わせに応じていないとのことです。
Apple WatchはAirPodsとともに、アップル2019年第4四半期には売上240億ドル以上にも達したウェアラブル部門を支える主要製品となっています。のみならず、ティム・クックCEOがたびたび「人類にとって最大の貢献」になると予告している医療関連サービスの要になるとも期待されています。
Apple Watchが備えたヘルスケア機能の中でも、人命に直結しやすい心房細動の検出技術は不可欠といえる重みを持っています。今後の裁判のゆくえやアップルの対応に注目したいところです。
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